惰性と怠惰の日々

★旧名 日記でないと思う★

色々と有って・・・
惰性と怠惰で生きています
 
偏屈頑固親父さん 問題
その親父さんとは20年以上前に知り合いになった。
関係は仕事。
内容は私が出す方で相手が請負う方。
年齢は親子ほどの差があった。
もちろん、私が下。

その親父さん。
従業員20名程の小規模工場の社主。
大阪府下で、頑張っておられた。
縁があり、色々と私の仕事の手伝いをして頂いた。
儲けは無かったと思う。お金は使わせた。1億円は使わせた。
最終的に回収はできなかったと思う。
最初から「この仕事は儲けないよ」って宣告していたけど
仕事が始まってから、何回も
『儲かりません、なんとかしてください』って泣きつかれた。
儲からないのを前提に始めた仕事だったので。。何とか出来る筈もなかった。
だから、出来る限り他の仕事を紹介した。
まっ、それが彼の狙いであったので。。私が彼の術中に堕ちた訳でもある。
仕事は、あるだけ抱え込む。
オーバーしていても抱え込む。
どんなに、仕事が溢れていても、欲しがる。
そんな親父さんであった。

工程が詰まり。。納期が怪しくなり工場を訪問したら・・
約束と違い別の仕事に全力投球中
怒りをぶちまけ。。こっちにも(私の仕事)振り分けて貰う。
なんとか調整をして、工場をでた。
忘れ物をして、工場に戻ると。。
また、約束と違い別の仕事に全力投球中・・茫然&唖然とした
そんな会社であった。

工場の整理整頓が行き届いていないので。。
何回も文句を言った
『整理整頓が出来ていない会社は、それなりに見られますよ』
親父さんは
『安いから仕事を出しているんでしょ?。管理にお金をかけていいのなら、私もそうしたい!』
『明日から値上げして貰えます?』『それでも仕事を出してくれます?』
まっ一種の正論であると言えば正論であるのだが・・
なんか、ち〜が〜う〜と何回も口論と闘いをした。

子供ができて。子供の写真を見せたら
『可愛いお子さんですなぁ〜』
『私、奥様の顔を存じ上げてないのですが、奥様似なんでしょうねぇ〜』
とっても正直な親父・・・
イヤ。不正直者の親父さんであった。

年齢を重ねたので、運転をしたくない。
だから、私の車を買って貰えないかと相談された事もある
車は国産車・・・でも・・
プレジデント・・走行距離2万キロで500万円で良いと言われた
美麗車で出物であった、
でも、安月給の私に買える筈のない車でもあった。
また、似合う車でもなかった。
あれは。。『あんたでは10年いや20年早いよ!!』ってのを間接的に言いたかった雰囲気もある。

世の中の状況が変化して・・
追い込まれて、追い詰められて、廃業の道を選んだ。
私には助ける方策も手段も内容も無かった。
だけど。。私には恨みも何も言わなかった。


そんな親父さん。。亡くなっていた。
家族以外に知らせるな。。それが遺言だったらしい。

どこまでも偏屈頑固親父だった。(涙)
| 独裸絵悶 | 問題シリーズ | 06:12 | comments(6) | - |

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