惰性と怠惰の日々

それは一本の電話から始まった
「ごめんなさい」の謝罪から始まる言葉は・・
今日の予定のキャンセルを告げる話であった。
どないしよ。。まっ溜まった雑務もあるしぃ。。致し方ないか
なんて考えていた時。。また電話が
「すいません」の謝罪から始まる言葉は緊急を要する話であった。
いつぞやのミスプリしたカタログ。１３０００部を引き取り。
２０００部を再納入。様子を伺いながらと修正作業をしていたのであるが・・
得意先のエライさんが切れた！。
「さっさと販社や代理店に配らんかい〜」
まっ、もっともな話である。
必要最低部数のみ修正して誤魔化していたのであるが。。。
一種の甘えでもあった。

趣旨は、本日中に有る程度の部数を全国に送らないとならない。
私の後ろを見てみる。そこにはダンボール箱が。。
私のノルマ１０００部のうち６００程度は終了している。
「手元に６００あります」「足りますか？」
一言で「足りん！」却下された

１００００部の修正を依頼していた。とある所に聞いてみた。
「殆ど出来てますよ〜」
ラッキー。やったぁ〜、これで足りる。

あとは輸送手段。
車の予定表をみてみる。
普段は誰かが使っている筈の社用車が・・なぜか空いている。
ラッキー、やったぁ〜、これで運べる。

午後から雨の予報。急がないとならない。
雨で濡らす訳にはいかない。
出かけようとしていたら・・・
部門長が。。「ついでに乗せて行ってくれ」
「天候はムシムシで雨も降りそうだし、クーラーの効いた車だと助かるよ」

とある場所。。修正作業に携わって頂いた方に。。コンビニのエクレアで誤魔化して・・・
でも「ラッキー」と喜んでくれた。
重いダンボールを１０箱。車に積んでも頂いた。
とある場所。。実はそこには私の天敵が存在している。
でも、ラッキーな事にその社長と云う名の天敵は、今日は不在。
みなさんでエクレアを頂いて、、
車に乗って・・・イザ納品へ　エンジンスタート。
窓を叩かれた。
そこには満面の笑みの天敵が・・・
私の天敵はラッキーな事に私に用事があったらしい。
エクレアなんか食べずにさっさと、逃げ出していたら良かったのにぃ。。
もうそれは後の祭り・・

気が重くなり。。荷物を積んだ車も重い
でも、納品場所には約束時間通りに到着
そこに電話
「すいません」謝罪から始まる電話は。遅れを告げる物であった
仕方なしに、独りで荷降ろし。
ぬぅおぉ〜
っと作業が終了した時に、また電話が鳴った。
「申し訳ありませんが」また謝罪から始まった。
その電話は「駅まで迎えに来い」。。納品場所から駅まで徒歩１５分
迎えに行けば、それだけ早く業務が終わる訳でもあるので。。反対する理由はない。

とにかく、なんとか業務を終わらせ・・
会社に帰ってきた
空を見上げると。。不穏な雲の動き・・雨が降ってきそうな雰囲気。
朝の天気予報では夕方には豪雨だったなぁ〜
だから、即効で片付けて即効に帰途に・・
ラッキーな事に雨は、まだ降ってこない。
この分じゃ雨の前に家に帰り着くかも。。。

そんな事は無かった。
駅に着くと。。。雨。。。
ラッキーな事に雨の予報で長傘持参の私は。。駅で雨宿り中の人を掻き分けて。。家までの帰途に。

雨が激しくなった。
風も吹いている。
雨が前方から。。。傘は上半身は守れるけど。下半身はズブ濡れ状態。
靴まで、、ズコズコになってきた。
今日はラッキーデーだった筈なのにぃ・・

その時に気がついた。
ラッキーだったのは。顧客であり、部門長であり、エクレアのとある面々であり、天敵社長であって、私ではない事に。
私にとって、昨日は

もの凄く。。アンラッキーな一日であった事に気がついた。