惰性と怠惰の日々

★旧名 日記でないと思う★

色々と有って・・・
惰性と怠惰で生きています
 
現実の世界
それは、阪神震災の後だった。
震災の後、復興需要という物がビジネスの中で発生し、
そこには、被災者の為という大義名分の中、魑魅魍魎の世界があった。

当時の私は、その魑魅魍魎の世界に入っていた事は間違いない。
本音と建前が顕著に存在した世界でもあった。

私は喜んでその世界に飛び込んだ訳ではなかった。
それには色々な事情が複雑に絡みあっていて、
そして、私を引きずり込んだ人もいた。
引きずり込まれた世界で、必死にあがくしか、当時の私には生きる道が残されていなかった。

その世界には、仲間も居た。
一年間、休みも無かった。
仕事は2年が繁忙が続き、そしてその仕事は5年後には無くなった。

仲間は、同じ会社の人間ではない。
零細企業の人達だった。生きる為、生存する為に仕事を求めていた。
過酷な労働、そして、理不尽な要求にも耐えた。
そして、大きな利益が出た訳ではない。収支決算を行うと赤字だったと思う。
発注元から、何社も中間業者が存在し(その理由もあった)、下請け、いや曾孫請けの会社はつらいものであった。

そして、一昨日その仲間の一人が会社を訪ねてきた。
理由は・・・「廃業」

倒産という最悪の結末を避ける為に・・
残された社員は10名程、名前も顔も一致する。
新たな仕事は見つかってない。
私には助ける事も、なにもする事も出来ない。




悲しかった。つらかった。涙が出た。
| 独裸絵悶 | 問題シリーズ | 06:52 | comments(6) | trackbacks(0) |

コメント
震災からあっという間に復興して
あっという間に年月がたったというのは
それは私が経験していないからなのでしょうね。

仕事というのは、隙間を見つけてタイミングを逃さず
それがチャンスだと思ってたし、これからもそうだと思う。
でも、いつか来るかもしれない終わりが現実のものとなると
言葉にならないものが押し寄せてきますね。

独裸さんは、途中で切り替えた時期があったのですね。

久しぶりに、喉の奥で落ちないものを飲み下した気がしました。

| yurarin | 2006/03/25 12:19 PM |
事業をするのは大変ですね。
儲かるのはほんの一握りの親会社だけ。
その下は、使い捨てられる・・・。
昔はそんな冷たい企業関係ではなかったような気がしますが、
私の気のせいか、時代のせいか、はたまた日本という国が、そんな風になったのか・・・。
いずれにしても、悲しい現実ですね。
| 土の器工房 | 2006/03/25 7:02 PM |
震災の悲惨さを映像でしか見てなかったわたしには、その最中で、復興という名目の中で現実に何が行われていたのかはわかりませんが。。。
きっとたくさんの方がその中でいろんな思いを抱えて動いていたと思われます。
純粋に人々のために街のために復旧を目指す中人もいた中で、自分だけの利益のために必死になっていた人もいたでしょう。
一生懸命働いても結局つぶれていく企業もあったでしょうし。。
まぁ、それは震災があったとしてもなかったとしてもつぶれていく会社はそういう運命だったとしかいえないのですが・・・。
昔の仕事仲間がそのような結末を迎えてしまったことは大変残念で心が痛みますよね。
友人の心の痛みというのは自分のことのように辛いものですもんね。
そして、何もしてあげられない・・と嘆く独裸絵悶さんの気持ちを思うと・・・(涙)
| RINO | 2006/03/25 9:48 PM |
yurarin様
私、転職の経験はありません。
でも、何回も切り替えた時期がありました。
何度も退職願を書きかけました。
でも・・それは一人の出来事だったので苦痛は少なかったです。
でも、今回は・・書けない事情もあり・・落ち込みました。

土の器工房様
儲かるのは、元請だけ・・それは、下請けの会社に力がないからだと自省してます。
下請けでも、力のある会社は超優良企業も沢山あります。
この件は、私は反対したのですが、推し進めた人がいて・・
その人は・・・仕事が始まった時には知らないふりでした。
愚痴になるから止めときます。

RINO様
そう、その会社も土の器工房様のコメントで書いた通り、力の無い会社だったのです。
だから、目の前の仕事に飛びついたのです。
もし、その時に飛びつかなくても、同じ結末を迎えたと思います。

でも。。。。
一緒に苦労した仲間(会社)が居なくなる事は寂しいです。
| 独裸絵悶 | 2006/03/25 11:03 PM |
実は私が結婚前まで勤めていた会社も去年の夏、倒産しました。
気の良い社長さんや作業員の人たちもとてもいい人たちだって、私の結婚が決まったときも会社中で喜んでくれて、辞めるのはホントに心もとなかったのですが、結婚するため辞めました。
そこは大阪ガスの孫請けだったのですが、私が辞めるとき時点でもすでにかなりの負債を抱えていたようです。

倒産したあと、社長や作業員の人たちはどうなったのだろう
と今でもかなり心配です。
| 朧月夜 | 2006/03/26 12:51 AM |
朧月夜様

あのぉ〜前にお勤めの会社って・・裏の顔をお持ちの会社ですかぁ〜
本業に復帰された・・・恐いです。副業に励んでいる事を祈ります。
| 独裸絵悶 | 2006/03/26 7:21 AM |
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