2005.11.12 Saturday
ゴールド問題
ゴールドカード
若かかりし頃、ホテルに役員を迎えに行き、支払いをゴールドカードで行っているのを羨望の眼差しで見た事を覚えている。 その頃の私は、計画性の無い生活が災いして、日々の生活にも四苦八苦しており普通のカードさえも持っていなかった。 だから、いつかゴールドカードを持てる身分に成りたいと熱い視線を送っていた。 又、今みたいにカード生活が一般化していたとは思えないし、金利も高かったから、お店の支払いも現金の方が喜ばれて、現金支払いの方がサービスを受けられた記憶がある。 だからカードの必要性も低かった。 時が移り、私なりに一家を構えて、いつのまにか、我が家はポイント稼ぎでのカード生活に移行していた。公共料金を含めて大根一本からでもカードで支払い可能な物は全て一枚のカードに集中させた。 毎月、我が家程度でもそこそこの金額となり、ポイントが溜り金券となって還元されている。 この事は前にブログで記載した記憶がある。 そんな時、カード会社から一枚の案内状が送られてきた。 ゴールドカードへの切り替えの案内状だ。 年収が増えたとか、社会的な地位が上がった訳ではない。 どうも、ある一定以上の使用実績があり、支払いに問題が無い場合に案内が送られてくるらしい。 でも、感慨深げであった。 あの時の光景がフラシュバックした。 とうとう、私も。 ゴールドカードを持てる人間になったのか〜とっ、渋い茶をすすりながら考えていた。 そんな時、嫁の声が。 「なによ〜これっ!、年会費が凄く高いだけじゃないの〜」 「限度額が多いのは、カード被害ににあったら被害金額が増えるだけじゃないの」 嫁の声は、甘い感傷に浸っていた私を現実に引き戻すと同時に夢を打ち砕く一言でもあった。 |