惰性と怠惰の日々

昔はどこの家庭でもチャンネル権の勝者が家庭の王者だった。
王者がチャンネル権を持ち、敗者は王者の見たい番組に従わなければならない。
今でこそ、家庭に複数のテレビがあるのは普通だが、私が育った家には一台しかなかった。
だから、王者が居ない時に敗者同士で熾烈な争いが起きた。
私は４人兄弟の末っ子であったから、毎日の如く姉達と熾烈なる戦いを挑んだのだが、姉には連戦連敗をした記憶しかない。

今の我が家ではＰＣのテレビも入れると３台あり、一人に一台の状態である。その為チャンネル権の争いはおきない・・・って事はない。
居間に置いてある３２型のテレビがメインで、このメインのテレビのチャンネル権が紛争が勃発する。

そして問題は、現在も私が王者でない事である。

朝起きて、嫁は朝日放送の｢朝日放送 | おはよう朝日です｣をつける。
私として、一応は世の中の動きを知りたい。
朝のＮＨＫのメインニュースは見たい。
だから、嫁が見ていても黙ってチャンネルを変える。
でも、正木さんの天気予想の時に、チャンネルを変えると猛烈な抗議が来る。
私としてはＮＨＫは受信料を払っているから、見ないと損！との貧乏根性があるから、天気予報が終わってからＨＮＫにする。

ＮＨＫのメインニュースが一段落すると情報番組にチャンネルを変える、嫁は｢おはよう朝日｣だが、私は｢フジテレビめざましテレビ｣の方がテンポが良く好きだ。

この時間、嫁は私にチャンネル権を優先させてくれる。
朝はお弁当や、子供の用意など、そして朝飯の準備があるからでもある。
そして、七時半に我が家の王者がお出ましに成る。
王者は朝からＮＨＫの教育テレビを所望する。

敗者である私は、王者がお出ましになると本格的な出勤の準備に入り４５分には家をでる。
本当は、もう少しユックリできるのだが、朝から王者と一緒に｢KIDS WORLD｣を見るなんて虚しくて出来ないからもある。
王者が、早起きをしてくると・・・敗者の私はＮＨＫも｢めざましテレビ｣も見る事が出来ない・・そんな時は早く出勤をしてしまう。
だから、私が早出をした時は、紛争に負けた結果だという事は秘密にしている。