2006.05.22 Monday
映画問題
話題の映画といえば。
Sony Pictures - ダ・ヴィンチ・コード ですね。 邦画では、どうでしょう?。 この映画も話題作なりそうです。 日本沈没 でも、私としては、日本沈没ときたらこの本をお奨めします。 「日本以外全部沈没」 CINEMA TOPICS ONLINE|『日本以外全部沈没』 さすが、筒井先生は解ってらっしゃる。 世界中が沈没したから、世界中の有名人が集まります。 原作が古いから、原作の有名人も古いのですが、新聞発表では・・ かなり・・・パロディーに成っているようですね。 すこし、後で紹介します。 今回もキチンとパロってくれるうようです。 嬉しいです。 映画を見に行く喜びが・・・増えません。 そう、増えないのです。 我が家には怪獣君が居て上のような映画を見に行くと、 恐ろしい事に成って・・・行ける筈がないのです。 ですので・・・ 今年の夏は、 カーズ だと・・・悲しいぃ・・・ 嫁はんと二人で、夏休みに行ってくれないかなぁ〜・・・ でも、中華街を餌に行くんだろうなぁ〜・・食いものに弱いなぁ〜
日本以外全部沈没を少し紹介しますね。
ネタが古いので。。。若い人には解らないかもです。 「まったく、こう物価が値上りしたのでは、かなわんな」後藤がぼやいた。「今日、ざるそばを食ったら三万円とられた」 「カレーライスが五万円だ。大衆食堂でビフテキがいくらすると思う。二十万だぜ」古賀がいった。「安いのは外人の女だけだ」 「宝石もずいぶん値下りしたぜ。国宝級の宝石がずいぶん持ち込まれたからな」おれは左手の薬指にはめた三カラットのダイヤの指輪を見せた。「いくらだと思う。七千八百円だぜ。オナシスが持ちこんだやつだ」 「いくら物価が高いといっても、日本人は幸せだよ。いわば貴族階級だものな。おれのいる高円寺のアパートの向かいのスナックじゃ、アラン・ドロンがボーイをやってる」 「そう言えば江古田(えごた)の八百屋でチャールズ・ブロンソンが大根を運んでいた」 「夕刊を読んだか。京都でアンソニー・パーキンスが京都女子大の生徒をモーテルへつれこんだ。出てきたところを袋叩きにされて、一か月の重傷だ」 「ふうん。じゃあ、国外追放だな」 「もちろんだ」 「日本人の女なんて、現金なもんだな。最初は外国の著名人を見て騒いだが、今じゃ見向きもしない。始めのうちは外国の有名俳優を端役(はやく)で使っていた映画やテレビも、国内タレントの出演拒否や政府の圧力がこわくて、二か月前からまったく使わなくなってしまったものな」 「でも、エロダクションじゃ、まだ使ってるぜ。この間ショーン・コネリーとボンド・ガール総出演のポルノを見た」 「そりゃまあ、外人の人件費は安いからな。でも、本来の職業で稼(かせ)いでる連中はまだしあわせさ。たいていはルンペンで、持ちこんできた財産だけで食いつないでいる。奴さんなどは」後藤が顎でカルダンを指した。「デザインという特殊技能で食えるからいい」 「コールドウェルとモラヴィアが、うちの社に、コラムを書かせてくれと言ってきたそうだ」 「週刊誌じゃ、カポーティやメイラーに色ページの雑文をやらせてる。それからアーサー・ミラーはポルノ映画の脚本を書いてるそうだ。ボーヴォアールも中間小説雑誌にすごいエロを書きはじめた」 おれたちはくすくす笑いながら喋り続けた。物価高や酒不足はこたえるが、記事や、酒の肴にする話題にこと欠かなくなったのはまことにありがたい。 |