惰性と怠惰の日々

仕事の駆け出しの頃。
そして。
営業職に配属された頃。
当時の上司から。
鞄の中身の指導をされた事がある。
中に何が入っているか？。
一種の持ち物検査である。

鞄の中身を調べられた訳ではない。
日頃、何を持ち歩いているか？。
その物品の指導である。

筆記用具・ノート・計算機。それぐらいは常識の範囲であるが・・
仕事の遂行の為。
製品の資料やカタログ一式、そして会社案内まで持ち歩く指導をされた。
それを、取り揃えてみると、重い。
資料は破損を防止する為に、鞄も強度のある物を薦められた。
確かに、角がヨレ曲がった会社案内等は出すことが出来ない。
強度のある鞄、これも重い。

当時の私は、東京で仕事をしていたので地下鉄で通勤していた。
仕事の資料が全て入った鞄で地下鉄に乗ると、他の乗客の目が痛かった。
そんな事で、会社に資料の入った鞄を用意する事で解決を図ったが・・
仕事がら、直行や直帰が多く結句は重い鞄を持ち歩く事が多かった。

ある程度の経験を積むみ、一人の行動が多くなると、中身をチョイスして鞄の重量軽減を図ったが。
外してきた資料が必要になり、「シマッタ！」って事もある。
でも、重い鞄を持ち歩く事はしていない。

しかし、最近完全なる解決法が見つかった。
それは、同行者に持たせればよい。完璧である。
最近、一人行動でなく、何故か駆け出しの若い衆を同行している。
私の鞄は軽い。
でも必要な資料および必要になるかも知れない資料は、隣の鞄に常備している訳だ。

そして、気がついた。
私が駆け出しの頃、指導をした上司。
その上司も、重い鞄が嫌だったのである。