惰性と怠惰の日々

師走は何かと物入りになる。
忘年会等の出費も多い。
それに、年末ジャンボ宝くじも購入しないと成らなかった。

そこで
金策を考えた。

最初に現状分析
犯罪は出来ない。
身売りは・・・買ってくれる人がいない。
ギャンブルは・・元でもない。
秘密貯金は・・・使い果たした。
ヘソクリ・・・ゴマしかない。
売却するもの・・・売れるものなど無い。
援助・・してくれる相手がいない。
借金・・破滅の一歩は踏み出さない。

だから狙いは一つ・・嫁だ。
一応少ないながらでもボーナスが家計の口座にある。
年末調整も帰ってくるはずだ。

最初に何気無く、空の財布を置いてみた。
嫁は気がつかない・・

色々とグチを並べる・・
物入りだとか・・お金がないとか・・
会話が続かない。

だから、直接に金が無い事をいう。
宝くじ・・当った場合の還元を約束させられた。
忘年会費用・・飲みすぎるなの条件で最低の費用を頂いた。
なんとか・・ギリギリに回復・・でも・・足りない。

仕方ない、正攻法で正面突破だ。
嫁に頼み込む。
さすが、嫁だ。福沢諭吉が３枚も・・・
イヤ嫁よ、一枚で良いけど、謙虚な私。でも手は三枚の諭吉さんを・・

そこで嫁が
｢今月分の前渡しだからね｣
手が止まる、今日は２０日、普通なら２５日だ。

手は３枚の諭吉さんを奪い取り。
感謝の気持ちも薄く財布にしまいながら
来月の小遣いの前借りの算段を考えていた。