2008.04.02 Wednesday
一日遅れの料理問題
「メンマは割り箸からでも作れるらしい」というウワサを聞いたのはいつのことだろう。。
しかし、いくらネットで検索しても、割り箸メンマの作り方は見つからなかった。 諦めかけていた、矢先にあるサイトで見つけた。 今日は、そのサイトの料理を紹介しましょう。 なんと、そこには幻の「割り箸メンマ」の作り方が書かれていたのです。 まずは割り箸を割ります その方のレシピによると、使用する割り箸は「使い込まれ、よく味の染みた物が良い」らしい。「味に深みが出る」のだそうだが、残念ながら我が家にそんな割り箸はない。 仕方がないので、新しい割り箸を使うことにした。レシピに従い割り箸を切る。これがなかなか大変であった。 馬鹿デカイ中華包丁で何本もまとめてブッタ切っているらしいが、そんな本格的な装備など当然ないため、キッチンばさみで1本ずつ切っていく。なかなかに根気の要る作業である。 しかし、この苦労も美味しいメンマのためだ。…そう思うことで、なんとか大量の割り箸を切り終えることが出来た。 続いて、これを酒に漬ける作業へと移る。「紹興酒を使用のこと」とあるが、たぶん日本酒でも大丈夫じゃないかと勝手に判断し、鍋にドボドボと注いだ。 そこに、先ほど切った割り箸を投入。 とにかく酒はたっぷり必要らしい このままの状態で、まずは一晩放置。翌日、これを火にかけて煮立たせたら、さらに一晩放置。 さすがに、硬い割り箸を柔らかくするには時間がかかるものなのだと思わせる作業工程である。 楽しみになってきました なんとなく、割り箸がふっくらしてきた。色も、ほんの少し茶色くなってきた。どんどんメンマに近づいている! 続いて味付け とにかく、いろんな調味料の名前が羅列してあった。塩や醤油はもちろんのこと、ゴマ油、ラー油、重曹、唐辛子、生姜、粉糖などなど…。 量については詳しい記載がなかったので、勘でどんどん入れてみた。 調味料を投入した鍋をいよいよ火にかけるわけだが、この時間が尋常ではない。なんと「三日三晩、火から下ろすべからず」とあるではないか。 金曜の夜から煮込み始めて、月曜日まで家を空けられないわけか…。でもここまで来たからには、作るより仕方がない。腹を決めて、鍋をコンロにかけた。 「アクがどんどん出てくるので注意」とあったが、本当にすごい量だった。原材料が木なことを、今さらながら思い知らされた。 ほとんど寝ないままに3日が経ち、フラフラの状態で鍋を火から下ろす。見た目はほぼメンマであったが、このままではまだ食べられないらしい。 食べられるのは、ビンに入れたまま1ヶ月ほど冷暗所に放置した後とのこと。 梅酒のビンが空いたので、それを活用 冬なので、流しの下に入れて放っておきました あれから1ヶ月。流しの下を覗いてみると、なんとそこにはメンマがあった。 出来てる! どこからどう見ても、まさにメンマ あれほどあった汁が、全て吸い取られている。そして、いかにも柔らかそうに折れ曲がっている。見た目はメンマだ。まごうことなきメンマだ。 しかし、問題は味だろう。 おそるおそる箸を突っ込んでみます 割り箸で、元・割り箸を掴んだ瞬間 …おいしい。すごくおいしい。 市販されているメンマよりも、複雑な味がする。あまりの種類の多さに節操がないように感じられた調味料も、今なら「どれも使用するにはきちんとした理由があったのだなぁ」と納得させられる味だ。 そういえば「使い古しの割り箸の方が味に深みが出る」とあったが、新品の箸でも十分なように思われる。これ以上おいしい物が出来てしまうなんて、ちょっと想像ができない。 一日遅れの料理(4月1日ネタ)←元ネタ クリック |